2025/06/09 23:54

こんにちは、EMUI(エムイ)です。


これまで「白」や「ブロンズ」といった表記でお伝えしていたうつわの色に、

このたび、新しい名前をつけることにしました。


焼き物の色は、自然の力や火の加減によって、

ほんのすこしずつ表情が変わります。


その揺らぎも含めて、美しいと感じてもらえたら。

そんな想いで、それぞれの色に

自然や感情、徳島の風景から着想を得た名前をつけました。



・藍霞(あいがすみ)


夜の山あいに、そっと降りた薄い靄。

その奥で、静かにまたたく星たち。

深い藍に、霞が溶け込んだような、やわらかく静かな色合いです。

耳を澄ませば、星の瞬きが聞こえてきそうなーそんな静けさを、この色に閉じ込めたくて。



・焦霞(こがれがすみ)


秋の山の奥深く。朽ちた葉や、燃え残る焚き火の煙。

くすんだ茶と、わずかに宿る緑や黒が、霞のように混ざり合う色。

「焦がれる」という言葉にも通じるような、過ぎ行く季節の名残と、あたたかさと。

そんな想いを重ねて、この器の色に名を付けました。



・金霞(きんがすみ)


夕暮れ、山の端にとろける金色の光。すべてを包み込むように、ゆるやかに沈む太陽。

その一瞬にだけ見える、やわらかな金の霞を器の釉薬で映し出しました。

金属のようなきらめきの奥に、あたたかさと静けさを感じる色。

一日の終わりに、心がほどけるような時間を閉じ込めて。



・霞石(かすみいし)


朝の霧に包まれた、静かな山の空気。

石のように凛として、けれどどこかやわらかく、すっと心に馴染むような白。

この器に名前をつけるとき、思い浮かんだのは、山間でみた霧の朝と手にした淡く曇った石の肌でした。

「霞石」はただの“白”ではありません。

静けさ、余白、そして透明な呼吸感をこの色に込めています。


それぞれの名前には、

そのうつわを手に取るひとが、

ふと自然を思い出したり、心の景色を重ねられるように

という願いも込めています。


今後も、うつわの色や表情について、

ゆっくりと言葉を添えてお届けしていけたらと思っています。


どうぞ、新しいEMUIの色たちをよろしくお願いいたします。